1月27日、小雪が舞う中、滋賀県大津市の夏川邸へ。道には積雪もなく、思ったほどではないが、路肩やタンボには5センチほどの雪。夏川邸の床の上にも雪が積もっていた。
参加メンバーは豊橋市の稲葉さん、昇さん、私という顔ぶれ。
小屋組が進行中の夏川邸、屋根たるきの取り付けもほとんど終わっているので、本日は鼻隠し板を取り付けることに。
たるきの先端のカットは「あとカット」という方法がよい。あらかじめカットしておいてもよいが、微妙に狂ってくる場合が多いので、予定の位置から10~20センチほど伸ばした所でカットしておきます。屋根たるきを取り付けたあと、壁からの出をチェックしてカット位置の印をして、チョークラインを入れ、1本ずつカットすれば、ピッタリ合うという寸法です。
もうひとつは、垂直カットと直角カットがあるが、垂直カットが一般的。
で、夏川邸ですが、カットしてあるところもあったので、短い方を基準として長いのはカットし直しました。また、寄せ棟では隅たるきのカットはきわめて難しく、「あとカット」するのがよい。
まず、1本の鼻隠し板を取り付け、作業の手順などを理解してもらいます。別段に難しい作業ではありませんが、長い材料を使うので、複数人でないとちょっと厳しいですね。
単純なところは難なくクリアですが、隅たるきはちょっと難しい。丸ノコの刃を傾斜45度とするので、カットする「向き」がある。下からカットするのは容易だが、上からカットしなければならない向きが出てくる。その位置に足場があればよいが、なければ新たな足場を作る必要がある。安全に作業するためにも、現場で臨機応変に対応すること。そのための材料や工具も用意しておくこと。
これも何とかがんばってクリア。複雑な小屋組や寄せ棟は手間がかかる。切り妻屋根ならシンプルで簡単ですよ。
で、本日最後の難関が、出窓風の壁面の上の屋根たるき。それぞれのたるきの角度が微妙でなかなかうまく合わない。あれこれ考えて何とか納めたが、このような場合は現場合わせでやりくりする以外にない。
ポイントは屋根合板がうまく取り付けができればよくということ。完璧にうまくいくことはマレ。強度とかに問題がなければ、ある程度の妥協は必要です。
午後5時前にタイムアップ。何とか半分が終わった。雪は本降りにはならなかったが、寒い一日だった。
(B.I.Y会報159より転載)
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滋賀県大津市 夏川邸------------------(9) 08.1.27 第142回BIY勉強会
夏川邸の建築履歴
鼻隠し板とは屋根たるきの端のこと。一般的にはたるきを「垂直カット」して納める
鼻隠し板はまっすぐになっていればよい。単純な屋根構造だと、まあカンタンだ
足場にのって屋根たるきの端を丸ノコでカット。複雑なところは「あとカット」するのがよい
角度が複雑でややこしいところ。思うようには収まらないので、思案中
鼻隠し板の長さカットは2階のスペースで。あまり長いと外に出しにくいので注意
屋根たるきを丸ノコでカットする。この姿勢でのカットは楽な方。カットが難しいところも多い
このあたりの鼻隠し板は単純なので、難しくはない
小屋組が真っ最中の夏川邸で作業する参加メンバー。小雪が舞う寒い一日だった