大サン会の活動 <調査と個体識別>
大阪オオサンショウウオの会では、大阪府の淀川以北の河川を中心にオオサンショウウオの調査活動を行っています。この調査は文化庁の正式な許可を得て実施しているものです。
●まず、生息実態を把握
  貴重な野生生物であるオオサンショウウオを保護するためには、まず、その生息状況を把握することから始めなくてはなりません。
 国の特別天然記念物でありながら、どこの川のどの付近に、どれだけのオオサンショウウオが生息しているのか、明確な数字はほとんど分かっていません。行政の手による本格的な調査は皆無といっていいでしょう。
 そのため、無謀な河川工事も野放しに行われ、オオサンショウウオを死においやる結果となっています。
 地道な生息調査によって、その実態を把握することが第一歩なのです

●大切な個体識別
 大サン会では、大阪府淀川以北を中心に生息調査を行い、現在(2006年3月現在)、約250尾の個体を登録しています。発見した1尾、1尾に番号をつけて登録し、個体数の把握とその後の追跡調査により、行動や謎多き生態の解明に役立てようとしています。そのためにも正確な個体識別とデータの管理が重要になってきます。

●夜間黙視による発見
  大サン会では、毎月2回のペースで、生態調査を実施しています。調査時間は午後8時ぐらいから約3時間、暗闇の中、川へ入り、懐中電灯で川面を照らして、上流へと探し歩きます。
 発見したオオサンショウウオはアミで捕獲し、個体識別のためのデータをとり、捕獲場所で放流します。
 目視による発見以外に、カニカゴをしかけたり、日中の調査では「釣り出し」という方法もありますが、ほとんどは夜間目視による発見です。

●識別方法は統一
 個体識別のためのデータは、姫路水族館と兵庫県自然保護協会の方法と同じものとし、統一しています。
 まず、体重と全長、そのためにバネ計りと全長計測器(自作)を持参します。体の特徴は指の欠損の確認、傷、イボ、寄生虫などの有無。そして写真撮影は、全体、頭部アップ、尻尾の左側面を必ず撮影します。
 個体識別の決め手はオオサンショウウオ独特の斑紋です。そこで、尻尾の左側面を撮影し、その斑紋の模様で最終確認をしています。

捕獲した個体は、雨といを改良した全長計測器でデータを計測、写真撮影などをします。
尻尾の左側面の斑紋の違い。黒い斑紋は個体により特徴があり、個体識別の決め手としている。
●大サン会の経歴
 ▼1995年4月、能勢のオオサンショウウオを守る会を発足。
▼1996年6月、文化庁から正式許可(3年)おりる。
▼1997年11月、文化庁へ中間報告書を提出。
▼1999年2月、報告書と継続申請を提出。
▼1999年4月、5年間の継続許可を取得。
▼2004年4月、会の名称を変更、調査エリアも拡大し、新たに5年間の許可を得る。

◆調査活動にゲスト参加-----歓迎
大サン会では調査活動に協力してみようという人があれば、ゲスト参加を歓迎しています。ただし、素性が明らかな人。どなたでもというわけにはいきませんので、ご了承ください。
 調査地域は大阪府北部の河川で、だいたい午後8時から午後11時ごろまで行います。現在は月2回のペースで定例の調査をしています。ただし、川の中に入るため、ウエダー(胸までの長靴)、懐中電灯、網などは持参下さい。関心のある方はメールにてご連絡を。

指の欠損が多いので、必ず4肢とも確認して記録する。

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